論理的思考、ロジカルシンキングが注目されて久しいですが、なぜ論理的思考が必要なのでしょうか?多くの人は「仕事ができる人になるため」と答えるでしょう。
仕事には大きくわけて2種類あります。①「人に指示されたもの」と②「自分で考えてやるもの」。これは言い換えると①「人の考えた論理を理解していれば遂行できるもの」、②「自分で考えた論理がないと遂行できないもの」になります。
社会成熟度によって必要とされる能力は違う

①の仕事で必要な能力は「理解力」です。理解力が高い人は「真似る力」が高いので、指示されたものに対して非常に高い遂行力を発揮します。つまり、「勉強ができる、試験の成績が良い人」が、「仕事のできる人」になります。
長い鎖国により西欧社会から取り残されていた日本に必要なのは①の人材でした。いち早く先進国から最先端の技術を学ぶ(真似る)ことが必要だったからです。その結果、理解力を計るための指針を学歴とする。「学歴社会」が誕生しました。
時代は代わり、伸び盛りの今の韓国や中国は、昔の日本と同様に①の人が重宝されており、日本を超える超学歴社会になっています。
成熟社会では「論理的思考」が必要になる

日本も未だに学歴社会を引きずっていますが、日本は昔のままの日本でしょうか。今の韓国や中国と同じでしょうか。明らかに違いますよね。
今の日本やその他の先進国のように成熟した社会では、「真似る」ことよりも「創造する」仕事が多くなります。そのような社会では②の仕事をできる人が「仕事のできる人」になります。②の仕事に必要なのは、「自分で考えて行動する」ことです。だからこそ「論理的思考」が必要になってきます。
考えることは書くこと。

では、どうしたら論理的思考ができるようになるのか?
答えは「書く」ことです。頭の中にあるものをひたすら書き出す。この繰り返し。そんな簡単なこと?と思われる人も多いでしょうから、その仕組みについて説明します。
頭の中にあるアイデアは「潜在的思考」です。そのアイデアを書き出すことは、「思考の顕在化」、つまり、「アイデアの見える化」になります。だから、「考えること=書くこと」なのです。
思っていた、考えていたことは、アウトプットされないと、考えていたことにはなりません。 よく、人のアイデアを聞いて「それは私も考えていた」という人がいますが、それは何も考えていないのと同じです。 「思っていた」と「言葉にした」では、天地の開きほどの差があるのです。男女の関係でも同じようなことが起こりますよね。気持ちを言葉に出してくれないと分からない!って怒ってる女性多いですよね(笑)。
一流クリエイターは論理的思考ができている

創造力が必要なクリエイティブと、ロジカルな論理的思考は真逆のように思っている人も多いと思いますが、実はクリエイティブには、論理的思考が欠かせません。
グラフィックデザイナーの佐藤可士和氏は著書でこんなことを言ってます。
「言語化は重要で、言語化できないのはきちんとわかっていないからだ。 漠然と感じていることと、わかっていることとはずいぶん違う。完全に理解し把握していないと、言語化ができない。」
「自分の考えを上手く言葉にできないときは、とにかく頭の中の考えを書き出して可視化することです。表層的でも断片的でも単語の羅列でも構わないので、とにかく思いついたことをどんどん書いていく。そしてそれらを眺めて、「なぜそう考えるのか」と自問するのです。すると、より自分の感覚に近い言葉や別の考え方が浮かんできます。」
その2につづく